せっかくなので、iPhoneの話でもしましょうか。

昨年の7月に買った、日本では初代iPhoneとなる「iPhone 3G」。
僕は白の16Gモデルを購入した。
奥さんの分も一緒に購入し、こっちは16Gの黒。
iPhoneを買って一番感じた事は、日本のケータイの最新機種だとかに全く興味が無くなった事だ。
それまでは仕事柄、数ヶ月に一度は機種変をしていた。
ところがiPhoneにしてからというもの、そんな事はどうでも良くなった。
この事はウチの奥さんも同じ事を言っていた。
確かにケータイに比べてメールの文字が打ち難かったり、動作がモタついたり、色々とマイナス面はあったものの、それ以上の楽しさがあった。
それは、常にインターネットが掌にあるという事だろう。
で、約1年経ってiPhone 3GSの登場。
発売日前に現行機種をOS3.0にアップデートして「あ、少し速くなった?」と、ニタニタ喜んでいたので、買う気は全く無かったのだが、発売日にたまたまアップルストアに行く用事があり、店頭で触ってしまったらもう買わずには居られない気持ちになり、即購入。
これも奥さんの分と2台。
今度は僕が黒で、奥さんが白。両方とも32Gモデル。
購入の動機と言えば、
・反応速度の向上
・ビデオ対応
・なんとなく良くなったカメラ
もう、これだけで十分。
とくにビデオ対応については、今月末予定の大イベント「出産」が控えているので、いつでもビデオが送れるようにするだけでも買う価値アリだったのだ。
自分の都合はどうでも良いとして、iPhoneを取り巻く環境、とくにアプリ関連は恐ろしい勢いでタイトル数が増えており、アップルのリリースによるとApp Storeに登録されたアプリの数は5万を越えたとか。
5万ものタイトル数の中で、上位をキープして顧客の目につくところに存在し続けるのは大変な事だ。
幸いにして、僕らが作ったアプリは上位をキープし、顧客の評価も上々で嬉しい限りだ。
しかしながら、このiPhoneアプリというモノについて、ユーザーとしての立場と、開発者としての立場から幾つかクエスチョンが残る。
まず、数多くのアプリが存在し、今後もどんどん増え続けるのは結構な事なのだが、「ゴミアプリ」が多過ぎるという事。
ゲームで言うところの「クソゲー」が多過ぎると思う。
任天堂DSやPSPのタイトル数は、iPhoneより少ないけれども、優秀なタイトル数で言えば、iPhoneを遥かに上回る。
比較するターゲットが間違っているのかもしれないが、何を言わんとしているかと言うと、せっかくiPhone+App Storeという魅力的なプラットホームが有るのに、こんな状態では売れるモノも売れなくなるという状況になりかねない。
そのうち開発者達も「App Storeって思ったより商売にならない」と思い始めるだろう。
これまで何人かの割と人気アプリの開発者の方にお会いする機会があったけれど、都市伝説のように聞く「儲かっている」という話は聞いた事が無い。
任天堂DSでヒット作を作った某教授などはン億円単位のロイヤリティを受取っている。
アプリ売価の基本ラインも、DSとは随分違う。
DSのソフトが3800円〜5800円なのに対し、iPhoneアプリは100円とか、高くても1000円に満たないアプリが殆どだ。
別にアップルからデベロッパーに対し、その値段で売ってくれという要請があったわけでは無い。
何故か当初からその程度の値付けで販売されているアプリが多いのだ。
この価格感が当たり前となってしまった現在、例えば4800円で「脳を鍛える」みたいな新たな感覚のアプリを出したとしても、DSのようには売れないだろう。
では何だったらソフトウェアビジネスが成立するのか?
これは日本の携帯コンテンツ市場がそうだったように、継続利用課金が可能なサービスではないかと思う。
携帯電話のコンテンツ課金の現状は、サービス加入者が、加入した事すら忘れて課金され続けている部分も大きい。
事実、僕が関わっていたサービスでも、毎月利用もしていない顧客から課金されている徴収額だけで、数万円から、大規模なサービスでは百万円単位の売上があった。
使って頂いてないのに料金を支払ってもらうのは、サービス提供側としては複雑な心境ではあるが、売上が立つのは有り難い。
iPhoneアプリが低価格でしか売れない現状を考えると、利用料の継続課金を支払ってもらっても成立するサービスを生み出すのが、iPhoneアプリビジネス成功の鍵となるだろう。
iPhone OS3.0から、そのような課金形態に対応したらしいので、今後はそのようなサービスも増えてくる事が予想される。
果たしてどんなアプリやサービスが登場してくるのか楽しみだ。